熊本「水前寺まつり2017」 ~桜二胡演奏会~
劉福君、生徒たちと二胡共演 in 水前寺能楽殿に参加して

3月25日(土) 演奏午後6時20分~
熊本水前寺成趣園内 能楽殿にて開催

参加者
 劉福君先生
 ピアノ 月岡 翔子さん  ベース 丹羽 肇さん
 パーカッション 川上 恵子さん
 劉 美佳子さん 楠本 花美さん
 九州各地区教室生徒

 園内の伝統ある能楽殿で、一昨年劉先生がこの舞台で演奏されました。
今年は、その同じ場所で総勢90名近くの劉先生の生徒が、夜桜の咲く幻想的な風景の中で共演させていただくことになりました。

 まず、劉先生による合同練習・リハーサルが青年会館で行われました。各教室で練習してきたパートを約90名が初めてここで音を合わせました。私の演奏場所は、左右前後囲まれた中央後ろで、すべてのパートの音の重なりがよく聴こえる所でした。さくら変奏曲の各パートと劉先生のソロが重なった時、音の美しさ心地よさに鳥肌が立ちました。それぞれ違う場所で練習してきた大勢の生徒たちの音や弓の弾き方などがそろっていることに、バンドの方が「劉先生にそっくりだ。」と驚かれていたそうです。知人も全くいない日本で二胡を大切に思い、“二胡演奏家として世界を相手にここを足場にやりたい”と熊本に教室を開かれてから20年間、丁寧に教え続けてくださったことが、生徒たちの力となり、今回のような演奏につながったのだと感じました。

 リハーサルの後、能楽殿へ移動しました。心配された雨が上がり、薄暗くなった能楽殿に、竹やポットの明かりが灯され、桜の木の花は能楽殿の横で咲きほこっていました。演奏の舞台は完璧に整えられ、そんな中で劉二胡教室の演奏は奏でられました。

 1曲目は、「さくらさくら変奏曲」。今回は、第一部で初級者の方も参加できるように編曲されました。花冷えのする幻想的な会場に、深く美しいさくらの曲が流れました。新調した桜色の衣装もひと際輝いて見えました。2曲目は「世界で一つだけの花」。緊張しながらも軽快で時には力強い二胡のハーモニーを楽しむことができました。

 全員の演奏の後は、劉先生の愛娘美佳子さんとお友だちの楠本花美さんの演奏がありました。さすがは、先生の娘さん堂々たるものです。「情熱大陸」、「もののけ姫」、「千本桜」の曲は、若々しくエネルギッシュな演奏でした。

 そしていよいよわれらが誇る劉先生の演奏です。「春の海」、沖縄地方名曲メドレー「島の風・涙そうそう・島人の宝」、「葡萄熟了」(曲を習った生徒さん:中村博光、本庄絹子、林香織、坂本明美、松尾朱音、須藤小由美、井上かな、上村順子、劉美佳子参加)、「草原情」、「チャールダッシュ」の曲が水前寺公園中に広がり渡り、先生の演奏に浸っている観客の方々の姿が印象的でした。

 そして、最後にまた生徒も加わり、「星に願いを」、「海の見える町」、「賽馬」の曲を演奏しました。伝統的な水前寺能楽殿での劉福君先生との共演は盛大で華やかに幕を閉じました。

 今回の演奏に参加させて頂き、劉先生に出会えたこと、皆さんと練習を続けてこられたことを改めて幸せに思うと共に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 この演奏会成功のために、準備・後始末など細やかにお世話して頂いた方々、また、各県から参加された生徒同士の皆さんに心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。

 最後になりましたが、演奏会の開催にあたり、多方面でご配慮、ご協力頂きました水前寺成趣園の上村秋生事務局長様をはじめ、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

レポート 宮崎教室:福山