第4回 二胡検定試験優秀合格者演奏会レポート

 第4回二胡検定試験優秀合格者演奏会が8月20日福岡市立早良市民センターで行われました。

 二年に一度行われている二胡検定試験が今年は6月17日熊本会場と18日福岡会場で行われ、北海道、関東、関西、九州の各県から108名の二胡愛好者が検定試験に臨まれました。

 この検定試験は、日本で二胡を学んでいる方々が、演奏技術の向上、実技能力到達度の確認を目的とし、今後の練習に役立てて頂く為に、劉福君二胡教室と中国の名門大学上海音楽学院が共催して行われています。審査をされた上海音楽学院王永徳教授と日本二胡振興会理事劉福君先生から特に優秀と認められた優秀合格者15名の方々の演奏が行われました。

 500人収容の会場には開演前から沢山のお客様が来場されていました。
優秀合格者で演奏経験のある井上かなさんの司会と進行で進められ、演奏者は緊張されたご様子もなく、鮮やかなステージ衣装姿で堂々と優秀合格者にふさわしい素晴らしい演奏を披露して下さいました。

 正確な調弦、正しい姿勢、ポジション移動が求められる二級合格者から中国の伝統的な曲をより深く理解し、表現力の豊かさが求められる九級合格者までの演奏に会場から大きな拍手がおくられました。

 優秀合格者演奏の余韻が残る中、劉福君先生と、日本中で演奏活動をされている揚琴奏者張林先生の演奏がありました。TVドラマ「仁」のメインテーマ曲で、哀愁溢れるメロディーと、ひばりのさえずりを模倣する高度で繊細なテクニックが魅力とされるルーマニアの曲「ひばり」を演奏して下さいました。最後は全員でモンゴルの大草原を競走馬が駆け抜けていく賽馬を力強く演奏されました。とても感動致しました。美しい二胡の音色に魅了され、二胡のすばらしさを感じながら大喝采の中で演奏会は終了致しました。

 私もレッスンを重ね、優秀合格者の方々と同じ舞台に立てるように練習しようと思います。

 出演者の皆様、演奏会運営にあたり舞台進行を務められた佐賀教室の林香織さん、福岡二胡教室の生徒の皆様、大変お疲れ様でした。

レポート 大久保孝子(鹿児島教室)