日中平和友好条約締結40周年記念
   弦歌弓舞~劉福君 ニ胡音楽の世界~

 9月に入っても夏を思わせるような暑い日の15日、鹿児島県薩摩川内市を皮切りに16日は宮崎県都城市、17日は福岡県田川市と日中平和友好条約締結40周年記念「弦歌弓舞」~劉福君二胡音楽の世界~コンサートが開催されました。日本と中国の文化交流、民族楽器の普及と発展のため「劉福君」を中心に各教室の生徒、日本中国友好協会の皆様、関係団体の皆様方のご協力の元3会場共に大歓声、大拍手に包まれながらの閉幕となりました。

 ここに薩摩川内市の報告をさせていただきます。2年に1度、ご要望にお応えする形で開催しています。前回は中国の伝統楽器の二胡、揚琴に癒された、目が点になった、度肝を抜かれたなど大きな反響をいただきました。

 今回は趣を変えて二胡とバンド演奏を企画し東京で活躍されている3人に加わっていただきました。二胡と、キーボードの安部さん、ベースの熊谷さん、パーカッションの山田さんとのコラボは初めてとのことでしたが素人の私が言うのは大変おこがましいのですが「すごい」!!引く手あまたは納得です。

 話す機会が有りましたのでその時のことを少しご紹介します。少年のような自由な心を持ち続けている、とてもさわやかな印象の皆さんでした。「楽器は技術、心、どっちが先ですか」の質問に3人間髪入れず「技術」でした。劉先生の「練習しなさい」の言葉が今更ですがすとんと腑に落ちました。

 コンサート前の合同レッスンでは劉先生の指摘は的確で解りやすく個々の表現からひとつにまとまっていくとても気持ちのよい雰囲気に包まれました。

 リハーサルは劉先生の緊張させないように楽しんでの心が伝わってきて、またバンドの皆さんが盛り上げてくださったので楽しく終えることが出来ました。

 本番ステージは第1部蘇州夜曲にはじまり先生作曲の秋のメドレーが演奏されていきました。涙をこらえるのに大変でしたと話してくださった方もいらっしゃいました。

 草原情、島の風と続く劉先生の演奏に言葉は不要でした。第2部は郷の風、また君に恋してる、長想思を演奏させていただきました。郷の風は劉先生の作曲なので生徒の皆さんも気持ちが一層入っていたように感じました。「すごい先生だね」「バンドの皆さんいいねぇ」「次はいつ」「また、連絡待っているからね」「感無量」等々この上ない感想の言葉をいただき感激、感謝の連続でした。

 今回は記念企画とは別に「西日本豪雨災害」支援カンパも取り組みました。CD売り上げ全額支援に回すとの劉先生の言葉に感激しながら皆様にお勧めしました。ご協力頂きました皆様に感謝申し上げます。3会場の募金とCD100枚超えた全額の合計31万8千4百1円社会福祉法人広島県共同募金会に贈りました。

 最後に趣旨に賛同しコンサート成功のためにご来場頂きました皆様、関係者の皆様方に心から感謝申し上げます。

レポート:鹿児島県薩摩川内教室 野尻尚子