田川支部創立60周年記念 劉福君二胡コンサート

初の共演:劉福君先生と田川支部二胡教室受講生

 9月17日(月)田川青少年ホールで開催された二胡コンサートはたくさんの入場者を迎えることができました。

 田川支部に二胡教室ができて今年で5年、支部創立60周年記念コンサートに、教室受講生も初の参加です。
朝早くから会場の準備、劉先生との初めてのリハーサルと緊張のなかにも皆、目をキラキラさせとても輝いていました。とても素晴らしい合奏になったと思います。

 以下皆様から頂いたアンケートの一部を紹介させていただきます。

✿二胡の音色が素晴らしく、心にしみじみと入り込んできました。また、田川でも沢山の人が二胡の演奏を学んでいらっしゃるのですね。このようにして日中の文化交流が行われることはとても良い事だと思いました。テレビを見ると、中国に対する批判的なニュースや情報ばかり入ってくる中で、かつてのような悲惨な戦争が繰り返されないように、日中友好協会が益々情報を発信して下さい。

✿初めて二胡を聴かせて頂きました。本当に良かったです日中友好の催しが有りましたら又お願いします。

✿二胡という楽器の名前は知っておりましたが、演奏を聴くのは初めてでした。心の奥底まで届いてくるような素晴らしい音色、演奏でした。有り難う御座いました。又お会いできますよう願っています。遠くからおいで下さいましたシンセサイザー、ベース、パーカッション素晴らしい方々でした。心安らいだ楽しいひとときでした。本当に有難う御座いました。

✿劉福君先生は楽譜もなしで総ての曲を演奏なさいました
ビックリ致しました。二胡の音色の美しさにうっとりしました。強弱と響き…先生の技術も素晴らしかったです。
 80代の友を誘ってのコンサート、彼女は二胡と初めての出会いでしたが「うわぁとても良かった!楽しかったぁ!誘ってくれて有難う」と言われ劉先生のファンが増えて私もうれしかったです。

✿「宵待草」良かったです!亡き母がよく口ずさんでいた曲なので、胸にジーンときてウルウルなりました。独奏もいいけど、大勢で弾く合奏も迫力があって良かった。レッスン生の人たちが揃っていて練習の成果が感じられた。

✿何から何まで色々お世話になりました。沢山の方々の協力のお陰でコンサートが成功出来たのだと思い、感謝の気持ちでいっぱいです。待ち時間ではレッスンの時しか会わない方、行事の時しか会わない方々とも話ができて良かったです。劉先生とは初めてお会いしましたが優しくリードしてくださり、失敗せずに演奏することができホッとしました。

 尚、当日の「北海道地震救援募金」は13,896円でした。被災者の方々への救援先へ送らせていただきます。また、CDの売り上げの55.500円は、災害救助義援金として劉福君ニ胡教室から広島県共同募金会に寄付しました。コンサートのご来場の皆さまにご協力有難う御座いました。

レポート:中村仁美(日中友好協会田川支部)

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“二胡とは不思議なもの”

木や草花などのなかを、
細く、小さな風が そよそよと吹く
おおきな平原 おおきな山の上を
力強い 大きな風が吹く
小さな雨が
仲間を集めて 細い流れをつくり
やがては河となり 大海へとそそぐ
大海原は、
大きなうねりとなって 地球を揺さぶる
二胡は
音の世界に自然をつくる
二胡とは 不思議なものである

さおの前にたつ 二本の弦に
竹に張られた馬の毛が束となって
横行すると 音のリズムとなる
そのリズムになった音が、
私たちのからだと心を自然のなかへと連れていく
私たちは からだ全体を
空白にし、総てを忘れて
音の導くままに 自然のなかにとける
リズムをつくる音が消えたとき
新しい私がつくられる
二胡とは 不思議なものである

二胡の音が
弾き手のからだから とび出して
聴き手のからだのなかに 入っていく
弾き手と聴き手を結んで一体にして 小さな宇宙をつくる
小さな宇宙が たちまち数を増し あふれて自然となる
すべての人を夢のなかに置くと 二胡の音は消える
そして 弾き手も聴き手も 次の曲を求める
それが あたりまえのように
当然が通らないと かぎりなく要求する
二胡とは 不思議なものである。

   2018年9月
             だいがく はじめ